小学生の頃、無茶をする奴がヒーローだった。
給食でスイカが出ると、限界まで食う挑戦が始まり白い部分まで食ってた。
最後は皮まで食った奴がヒーローになった。
後日、給食に『ゆで卵』が出た。
僕は今日こそヒーローになろうと思い
「俺は噛まないで飲み込むぜ!」
と言って丸ごと飲み込んだ。
しかし、そんなことは他のクラスメートも楽々クリアーして次のステップに進んだ。
「俺は殻ごと食うぜ!」
と言った奴が殻ごとバリバリ食い始めた。
クラスの視線はそいつに集中し、今日のヒーローそいつに決まりかけた。
だが、僕もこのまま引き下がれない。
何かないか考えた。
ゆで卵に付ける塩としてアジシオの瓶が数本用意されていたので、
「俺なんて、このアジシオを一気しちゃうもんね!」
と言って内蓋を外し、アジシオを一気に飲み込んだ。
焼けるように喉が熱かったが、涙目になりながら牛乳で流し込んだ。
苦しそうな僕の姿を見てクラスメートは賛辞を送った。
そして僕は今日のヒーローになれた。
しかし、5時間目の授業中に急に具合が悪くなってきた。
ヒーローが保健室に行くのはまずいと思い必死に耐えたが限界だった。
僕は机の上に吐いてしまった。
そしたら先程食べたゆで卵が丸ごとゴロンと出てきた。
その日から僕のあだ名は『ピッコロ』になった。
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