2013年9月11日水曜日

免許取り立ての姉

先日姉がバイクの免許を取った。

よほど嬉しかったのか、免許が交付されたその日にバイクを買ってきた。
ビッグスクーターなんかに乗りたいのかと思ったら、買ってきたバイクはホンダのCB400だった。
渋いぞ、姉。
バイクやから帰ってきた姉は俺の部屋にやってきて一言、

「行くよ?」

はあ?

「ヤだよ、怖ええしさみーし」

俺はバイクの免許は持ってないので詳しくは知らないが、免許とってすぐに2ケツってNGじゃなかったっけ?
例えOKだったとしても、コーヒー入れるつもりがカップを持ち忘れたままポットのお湯を出しちゃうような。
人間離れした奴のケツになんて絶対乗りたくない。




すると姉は一番の切り札を持ち出してきて俺を脅しにかかった。
どんな切り札かは俺と姉の個人的なことにかかわるからここでは伏せておく。

タンデムシートにまたがっても逃げられるものなら逃げたい気持ちだった。

「ほんと大丈夫なのかよ?」

「大丈夫に決まってんじゃん。免許持ってんだから。財布忘れたから今はないけど」

っておい!

「じゃ行くよ」

ブオーーン!

まるで夢を見ているかのようだった。
心地よい排気音とともにバイクはゆっくりと前輪を持ち上げ、俺と姉の体を後ろに置き去る。
俺は姉の体にしがみついたまま後ろへのけぞっていく。
見事なジャーマン ・ スープレックスだった。

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