私は、とある不動産会社の営業マンです。
先日のことです。
以前から物件を紹介していたお客さんなのですが、そのお客さんの希望条件に合う、いい物件が見つかったので、早速連絡しました。
「見に行きましょう」と勧めると、ご主人は出張中で2週間ほど帰って来ないとの事。
私は「それじゃあ仕方ないですね」とあきらめると、奥さんが、「私、見に行きます!」という返事が・・・・・。
しかし・・この奥さん妊娠していて、おまけに臨月です。
私は「奥さんもう生まれるんでしょう?、ご主人が帰ってくるまで待ちましょう」というと、
「だ~いじょうぶ!他の人に先越されたら、腹立つやん!」と元気な返事が帰ってきました。私はとても不安でしたが、本人の強い希望があり、仕方なく物件を案内することに・・・
無事、物件に着き、案内をして、本人も気に入ったようです。「これ、買うわ!」と言ってくれましたが、なにか、汗ばんでいます。そうこうするうち、その奥さんはしゃがみこみ、「ヒー・ヒー・フーフー」と、ラマーズ法?を始めたじゃぁあ~りませんか!私は、予感していた恐怖が現実のものとなり、あせりました。
奥さん!!大丈夫ですか??」、「あ・・あかん・・生まれそうや・・」、「え~っ!!生まれる~??」
私はパニックになり、おたおたしていましたが、とりあえず、携帯電話から救急車に電話しました。救急車は5~6分ほどで到着。なぜか、私も救急車に一緒に乗り込むことに・・どうやらご主人と思っているらしい。
救急車の中でも私は、その奥さんの背中をさすり、時折「がんばって!」と声を掛け、まるでご主人みたいでした(僕、独身なんですけど・・・)。
そして、やっと、産婦人科病院に着き、私は、「フー・・やっと開放される・・・」と思っていると、タンカーに乗せられた奥さんが「ふー・・ふー・・ぶっ・・物件・・止めておいてや!・・」私は「う~ん・・よっぽど気にいってんな」と女性の強さには本当に感心しました。
そのとき、助産婦?さんがきて、「あ!!もう頭でてる!!」と叫んでいました。すると、看護婦さんが私の手を引いて、「ご主人は、こっちで待っていて!」いわれ、私は(ご主人じゃないんですけど・・・)と思いながら、結局待つことに・・
それから30分程経ったでしょうか、奥の分娩室から「おぎあぁ~」と元気な声が聞こえてきました。私の子供ではないけど、なにか、感激しました。そーするうち、看護婦さんが、生まれたての子供を連れてきて、「元気な女の子ですよ~!」と私に言ってきました。私は、思わず「ありがとうございます」と深深と頭を下げながら、心で(私・・ご主人じゃあ、ないんですけど・・・・)と
何回もつぶやきました・・・・
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